6〜7月にかけて制作した新曲のMVをYouTubeで公開しました。
コントラバスのアコースティックな生音のみを素材としたエレクトロニカ&アンビエントプロジェクト Basstronika(バストロニカ)シリーズの新作です。
お互いに同期しない様々な周期で繰り返されるハーモニクス音のループから始まり、アルコ(弓)で演奏するノイズやパーカッシブな響き、リズミックなエフェクト、インプロビゼーションとその電子的な再構築などからなる音風景です。大きめの音かイヤフォン、ヘッドフォンでも聴いてみてください。
ぼくは普段の音楽制作ではアプリケーションをLogic、AbletonLIVE、StudioOneなどを使い分けていますが、これは全てAbletonLIVEで制作しました。(こういうのはAbletonLIVEですよね〜)
Basstronikaシリーズは、楽曲ごとに異なる楽器のチューニングでその響きを活かすことも意識しています。この曲は下から、Eb – Bb – D – Gです。一番下の弦を半音下げ、下から二番目の弦を半音上げただけなのですが、自然ハーモニクスも含めるとBbメジャー、またはEbリディアンの明るめの響きが基調となります。動画にもある両手でのハーモニクス(カリンバ奏法と呼んでいます)でコードが弾きやすいのも特徴です。また、ガット弦の響きを意識して、チューニングは少し低めの438Hzにしています。
東京都のアーティスト支援のプログラム「アートにエールを!」用に制作したため動画も必要で、自宅スタジオでの演奏と代々木公園での風景を撮影し、組み合わせて編集しました。本当は野外での撮影を晴れた日に行いたかったのですが、今年は長梅雨(明けたのは8月に入ってからでした)でやむなく曇り時々雨の中での撮影となりました。しかし楽曲のムードにはむしろ丁度良かったようにも思います。