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無意識を知るための2冊「しらずしらず」「ブレイン プログラミング」

「しらずしらず / レナード ムロディナウ」

サブタイトルに「あなたの9割を支配する無意識」と書かれているように、ぼくたちの人生は無意識の影響を多大に受けている。
心理学の世界でもかつて、ユングやフロイトが無意識について多くの考察を行った。それはとても魅力的で、多方面に影響を与えたが、その手法が内省、行動の観察、夢などを通じたものであったため、漠然とした結果しか得られなかった。簡単に言うと、「科学と言ってよいのか微妙。何でもかんでも父親殺しや性的な願望に結びつけすぎ」(個人の感想です)みたいな。
しかし今日ではfMRIを用いて、脳の各部位の活動を捉えることが出来るようになり、無意識のしくみが科学的に明らかになってきた。
「脱フロイト化する心理学」「記憶は無数のでっち上げで出来ている」「作り笑いは無意識には通用しない」「幸せなふりで幸せになる」など、多くの興味深いトピックがたくさん。


「ブレイン・プログラミング / アラン・ピーズ & バーバラ・ピーズ」


前書が無意識のしくみについての本だったのに対し、こちらはその無意識をどのようにしてコントロールして、夢を実現するかについての本。著者は「話を聞かない男、地図が読めない女」の夫妻。
脳には、意識と無意識をフィルタリングする、RAS(網様体賦活系)という仕組みがあるらしい。
脳が処理する情報量は毎秒4億ビット。そのうち意識的に処理される情報は2000ビットに過ぎないという。99.9999%はぼくたちが知らないうちに脳が処理してくれているというわけ(脳に感謝しなければならない)。
そしてその無意識レベルの脳の力はとても大きい。大雑把にいえば、人は無意識下で望んでいるものを見ていて、その繰り返しにより、それらは現実化する。
この無意識レベルのコントロール対象に、自分が実現したいことをプログラミングして、インストールすれば夢が叶う。そのために、自分の望みと目標をはっきりさせて、計画を立てて小さく切り分けて、紙に書き出し、恐怖や不安を克服し、などなど、具体的な方法が書かれている。
最初と最後にはナポレオン・ヒルのこの言葉が引用されている。
「頭の中で考えたことを、心から信じられるなら、人はそれがどんな事でも達成できる。」

実現したい「何か」がある方に、おすすめの2冊です。

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