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HABUBAN 広島岡山ツアー・Little Wing 日本語詩

羽生一子HABUBAN 広島・岡山のツアーだった。

初日広島 Live Juke公演は台風上陸が心配される中での開催。そんな中ご来場いただいた皆さん、ありがとうございました。台風は大きな被害をもたらすこともなく、夜半過ぎには雨も治まったようでした。HABUBANワンマン公演で、2ステージフル構成での演奏。初日のほどよい緊張感と広島の皆さんに聴いていただける嬉しさに包まれた時間。


翌日はすっかり快晴。新幹線で岡山へ移動し、MO:GLAでのライブ。岡山在住ミュージシャンのグループ「One Love Orchestra」の皆さんと。最後には2グループでの共演もあり、賑やか和やかに終了。
終演後、食事の出来る店はないので「松屋」でテイクアウトして、歩道の自転車置き場でみんなで(もちろん、他の人の迷惑にならないように気をつけつつ)食べた。学生時代を思い出した。


3日目は岡山で予定していたワークショップ形式のライブ&セッションが中止になりオフ。みんなで倉敷を散歩。こんな風にゆっくりメンバーで過ごす時間もとても貴重。

そして広島に戻り、Jazz Club Birdでなかにし隆トリオの皆さんとライブ&セッション。現状を鑑み人数制限を当初よりさらに半分にしての開催だったけれど、その分セッションではじっくり皆さんと演奏することができた。ピアニストなかにし隆さんは、その昔ぼくが「HOL」というグループをやっていたころにメンバーとしてツアーに参加してもらったこともある。今回は久しぶりの共演で嬉しかった。九十九清美さん(Bass)、龍野豊子さん(Drums)とのトリオのサウンドも心地よい。


今回、HABUBANのレパートリーはオリジナルが増えていて、5曲がぼくの作曲。そのうちリーダー羽生一子さんが詩をつけたものが4曲、ぼくの作詞が1曲。1曲を除いてすべて今年になって書いた曲だ。(ツアータイトルにもなっている「風ひびく」という曲は、小樽時代に当時プロデュースしていたパロシクスというグループのために書いたもの)
そして、ライブ中ハイライトの一つになっているジミヘンドリックスの「Little Wing」には日本語詩を作った。訳だけでなく原詩の響きも取り入れた音韻訳詩のようにしてみたくて作った詩はこんなのだ。


Little Wing
(Jimi Hendrix, 日本語詩 IIDA Masaharu)

Well she’s walking
そらの向こう
耳澄ませば   
近づいてる
窓越しの月と海
夢とか
そんな話だけを
風にのせて

悲しいと
笑いながら
またここにきて
自由だよって
いつもいつもくりかえす
手にしてよ すべてを
すべてを


今回のツアー、出発前には各メンバーがコロナの検査を受けたが、その結果で出るまでの緊張感はなかなかのものだった。ワクチン接種は済ませているものの、もし無症状で感染していて陽性だったらツアー全キャンセル…。
全員陰性で無事ツアーに出られることが分かったときの安堵。
忘れられないツアーになった。