3.1 のHABUBANライブは「夢と時空の向こう側 」というコンセプトでの公演だ。
このコンセプトは漠然としたイメージに基づいていくつかあった案から絞り込んで決めたもので、その時には具体的な意味は特定していなかった。
楽曲や演奏、ダンスの内容を創っていくためにはある程度抽象レベルの高いコンセプトの方が発想が拡がりやすくて自由になれるからだ。
今、新曲の作曲、作詞やアレンジを終えて、リハーサルを重ねて振付や構成、演出を仕上げているこのタイミングで、このコンセプトの意味をあらためて考えてみることにした。
〜夢と時空の向こう側〜
「時空」というのは時間と空間をまとめた呼び名なのでそれはつまり縦、横、高さからなる3次元に時間軸を足した4次元空間の拡がりのことだ。
2次元に暮らす生物がいるとしよう。
例えば蟻のような小さくて羽のない虫は平面移動しかできない。
仮に木を登っているとしてもそれは彼らにとって地面とつながった平面でしかなく、高さの感覚は持ち合わせていないと考えられる。
とすると彼らにとっては世界は平面だけ、つまり2次元の生物といえる。
2次元で暮らす彼らにとって3次元空間を想像することが難しいように、3次元空間に生きるぼくたち地球人類には4次元時空をイメージするのは難しいが、それに近いことを思い描く方法はある。
例えば、縦×横×時間 という3次元を考えてみる。
それは平面×時間ともいえる。
分かりやすく言えばYouTubeだ。
平面に収められた画像の中を自由に行き来できて、タイムラインを左右に操ることで時間軸も自由に動かせる。
それを発展させて、自分自身が3次元のバーチャルリアリティーの空間にいて、その時間軸を自由に往来出来る世界。それが4次元時空。
少しはイメージ出来るのではないだろうか。
映画で言えばクリストファー ノーラン監督の「テネット」は4次元の視点を描いていた(のでその世界を捉えるのはなかなか難しかった。)
さて「時空の向こう側」とは言い換えると「4次元の向こう側」。
なので、3次元にいるぼくたちから見た「4次元のさらに向こう」というになるので、さらなる高次元の世界、ということになる。
それは5次元かもしれないし、現代の物理学(超弦理論)で言われている11次元かもしれない。
ちなみに4次元時空の次の5次元目は何だろうか。
一つの仮説としてはパラレルワールド(並行世界)が挙げられる。
(YouTubeのアニメ「私立パラの丸高校」には自由に並行世界を移動出来るギャルが出てくる。おもろいよ。)
11次元となるともう訳が分からないけれども、高次元の世界はこの3次元空間に目に見えない極小サイズでたたみ込まれているらしい。
そして,少し観点が変わるけれど、ホログラフィック理論というものもある。
この宇宙は2次元のスクリーンに投影されたホログラム(立体映像)のようなもの、という考え方だ。
どちらにせよ、この宇宙や私たちという存在の本質は、今目に見えているこの3次元空間にとどまるものではなく、さらなる高次元(もしかしたら低次元)が源であるということが、現代物理学から導き出されている。
我々はどこから来てどこへ行くのか
音楽や踊りは目に見えない宇宙の神秘にアクセスする手段の一つだと思っている。
(他の芸術も宗教も科学もそういう意味では同じだ)
HABUBAN 特別ライブ 「Spiral Dance」は、そんな「夢と時空の向こう側」に旅する一夜。
是非一緒にお楽しみください。

2025.3.1 sat
HABUBAN LIVE
スパイラルダンス Spiral Dance
〜音楽とダンスで紡ぐ 夢と時空の向こう側〜
江古田 Live in Buddy
東京都練馬区旭丘1-77-8 双葉会館B2F(江古田駅南口すぐ)
開場 17:15/開演 18:00
前売 ¥4,000/当日 ¥4,500/U-22 ¥3,000(ドリンク代別)
予約
https://forms.gle/Rq6YRXPG4jGEJSg2A
問い合わせ先 live@iida.ms
出演
HABUBAN
羽生一子 drums
鈴木麻美 vocal
吉田歩 vocal
高木慎二 sax
松岡美弥子 keyboard
小山道之 guitar
飯田雅春 bass
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Dance
Yu-ki.☆
Masaaki